平成30年度

平成30年度の総括

事業推進責任者から

事業実行責任者 猪股裕紀洋
(熊本労災病院 院長、熊本大学小児外科・移植外科 前教授、熊本大学名誉教授)

第五年目、文科省資金援助のある最終年度となりました。履修生は、留学中の千葉大学仲田先生以外に、外科III期生5名、IV期生2名、V期生3名の合計10名、コーディネーターは長崎の前田さん1名、病理は、熊本、岡山からそれぞれ1名の合計2名、でした。
内容ですが、外科医では他施設実習は延べ7回とやや少ない実績でした。病理は、今年も京都大学羽賀先生のところにお二人が行かれて豊富な標本で実習を行っていただきました。今年はたまたま(実習期間が)Web病理検討会の日にあたり、(実習中の)京都大学から検討会にWebで参加いただくという貴重な経験にもなりました。
コーディネーターコースはお一人ですが、実習についてはこれから年度末にかけて言っていただく予定です。
ブタを使った手術のシミュレーションは、予算の都合もあり、1回開催で、施設もそれまでの神戸から郡山に移して行いました。7名の履修生に参加していただき、新装の施設で行いました。このときは、体外シャントを使っていますが、そのシャント技術に関しての論文作成も行っていて、慶応大学の小林英司教授にお世話になっています。
その他に、ESOT、ELITAのセミナーに履修生を派遣しました。
独自の講演会、セミナーに関しては、Meet the Expert の2回目として、1月20日に胆管再建をテーマに開催しました。岡山の八木教授に基調講義をしていただいてその後フリーで熱い討論をしております。
共催プログラムとしては、肝移植研究会で3つの企画を共催させていただきました。また、京大の八木先生にお世話していただいております、ISEM共催のマイクロハンズオンセミナーも12月8日に博多で行われています。さらに、長崎の江口教授の御高配で、その主催で行われた第12回の肝臓内視鏡外科研究会が東京で開催され、そのときもシンポジウムの共催企画を作りました。
Web病理検討会は年度内8回開催しております。
コーディネーターコースでは対面1回を含めて合計6回の研修会を開催し、履修生は1名でしたが、関連施設からコーディネーターのみなさんにご参加いただき、継続的な学びの機会としております。
成果物としては、羽賀先生に講義いただいた、5回分すべてをアップしました。またブタの手術のダイジェストもアップ予定です。
このほか、育成関連の投稿論文2編の出版支援を行いました。

平成30年度の個別活動実績

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