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平成27年1月17日 第1回学術講演会を開催しました。
「第1回学術講演会」が、関係大学から約30名の参加を得て、平成27年1月17日千里阪急ホテル(大阪府豊中市)で開催されました。今回は、長崎大学の担当で、海外招待講演と国内からの招待講演からなる、肝臓外科医養成上、極めて有意義な講演内容となりました。
海外招待講演 午前11時~12時
Dr. Wojciech G. Polak, MD, PhD, FEBS(Dept. of Surgery, Erasmus University Rotterdam. The Netherlands)
「How to become a transplant surgeon? Experiences from Europe including the ESOT Educational Pathway」
古川博之先生(旭川医科大学 外科学講座 消化器病態外科学)
「本邦における脳死肝臓摘出手技について」
福嶌教偉先生(大阪大学 重症臓器不全治療学)
「本邦における脳死臓器提供の現況について」
Polak教授は、ESOTでの多彩な外科医養成コースの実例を提示し、輸入された実際の肝臓を用いた分割肝提供の実際をはじめとして、密度の濃い実質的な講習内容、さらには、それを保管するようなwebシステムを用いた、e-bookの提案、また各若手外科医の育成評価に有用なe-portfolioの紹介など、歴史を持つヨーロッパならでは、の、系統だった肝移植外科医養成システムが紹介され、また、そのようなコースに日本人も参加可能であることも示唆され、来年度以降のカリキュラムに反映されうるものとなりました。古川教授からは、日本では映像化が困難な実際の臓器提供手技に代わり、古川先生などが肝移植研究会の事業の一環としても携わっている、アニメによる摘出手技マニュアルが提示され、手技についての貴重な示唆が与えられた。福嶌教授からは、国内臓器提供、摘出に関わるシステムや考え方が提示され、摘出側外科医として心得るべき基礎的な考え方が講義されました。
これらの内容は、録画されており、当事業のHPに公開されていく予定です。