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平成27年3月7日 第2回脳死下臓器摘出移植シミュレーション実習を実施しました。

平成27年3月7日(土)、神戸ポートアイランドにある神戸医療機器開発センター(MEDDEC)にて、豚を用いた死体からの肝臓摘出および肝臓移植シミュレーションを行いました。

 まず、京都大学肝胆膵移植外科の飯田拓助教により、スライドによる臓器摘出および肝臓移植手技の手順に関して、実際の経験に即した講義を拝聴し、その後実習に移りました。実習室では、前回同様にMEDDECの運営管理を行う株式会社アイビーテックの獣医などメディカルスタッフが麻酔から準備し、実習のサポートをしていただきました。

 手術の実習では、京都大学の八木真太郎助教・飯田拓助教、岡山大学の篠浦先助教、新潟大学の小林隆助教、及び、熊本大学の阪本靖介准教授が指導スタッフとなり、まず、新潟大学の三浦宏平先生と長崎大学の今村一歩先生が各1頭の豚を執刀して、実際の脳死臓器摘出に即した肝臓摘出を行いました。次に、岡山大学の高木弘誠先生と金沢大学の中沼伸一先生が摘出したドナー肝臓を別に準備したレシピエント豚一頭ずつに実践さながらに肝移植を行いました。肝臓摘出に関しては前回の実習内容を再確認しながら前回よりもリズムよく施行することができました。一方、レシピエント肝移植術に関しては、肝静脈・門脈・動脈の順に吻合を行い、手術終了時には2頭のレシピエント豚の腹腔内では移植された肝臓がきれいなピンク色を呈し肝臓への血流が良好な状態であり、また、呼吸循環動態も安定した状態でともに成功裏に約6時間かけての実習を終えることができました。

 なお、今回使用されたスライドは、教育資料としてアップしていく予定ですので、実習の後日でもご参照いただけるようになりますのでご利用下さい。

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