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平成29年3月12日 第12回Web病理検討会、講演会が開催されました。

 今回は、長崎大学からの症例提示、供覧、討議と

京大羽賀教授による、一連の講義の最終回として、ドナーの病理学的な評価について、の御講演をいただきました。病理の討議内容は、いつも通り、V−cubeの会議システムに記録してありまsので、視聴可能です。講演会に関しましては、記録のビデオ(音声入り)を教材にアップいたします。羽賀教授のご尽力に改めて感謝申し上げます。

1.症例検討(長崎大学提示)

40歳代男性、原疾患C型肝硬変、生体肝移植後肝炎再発肝不全、脳死肝移植(AIHドナー)症例

 18:30〜19:30 <講演>

まとめ:HCV肝硬変生体肝移植後4年で肝不全のため、脳死肝移植登録のうえ、肝移植実現。脳死ドナーはAIHの既往があり、A1F2の病理変化を持っていたが、レシピエントの状態不良でマージナルではあったが使用された。術後、HCV感染再燃、SOF/LDV治療開始後、急性拒絶反応あり、サイモグロブリンを含めた治療歴あり。計5回の肝生検施行、最終生検が術後10ヶ月。

→羽賀教授のコメント:急性拒絶による肝臓のダメージ(線維化)の医残とともに、後半2回程度の生検では、慢性拒絶反応の初期の像が見られる。当初のドナー肝のAIHの既往はその後の病理変化に影響していないと判断される。

2.御講演:羽賀博典先生(京都大学病理部 教授)

     演題:「ドナーの病理学的な評価について」

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