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平成30年6月11日 第20回web病理検討会が開催されました。

今回も、全大学からの御参加をいただき、京都大学羽賀教授のご指導のもと、午後6時から約1時間の検討会が行われました。

今回は、金沢大学、熊本大学から、各1例の症例提示がありました。熊本大学からは、今年度から病理の履修生になられた佐野先生も所見解説に参加されました。

金沢大学からは、50才代肝硬変女性の生体肝移植後の肝障害における、拒絶、CMV感染症、HCV肝炎再燃の鑑別や、高値を示した血清ヒアルロン酸値と病理所見、特に類同内皮傷害の所見の関係などが議論されました。結果的には、DAAにて病態は改善していました。

熊本大学からは、30才代肝硬変男性の術後比較的高いトランスアミナーゼの上昇についての症例提示がありました。薬剤性肝障害が疑われ、段階的に多種の薬剤休薬あるいは変更を行い、タクロリムスによるものと診断された症例でした。そのような症例での、薬剤性障害を病理学的にどう疑うか、鑑別は?などの議論がありました。

今回も、京都大学羽賀教授に極めて適切で示唆に富むご教授をいただきました。また、今回から、長崎大学は二口先生がバーチャルスライドの作製供覧にご尽力いただきました。予行演習もしていただき、つつがなく実施されました。サポートしていただきました、前任の安倍先生にも深く感謝申し上げます。

(猪股裕紀洋)

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