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平成30年11月12日 第24回 Web病理診断検討会が開催されました。

今回は、新潟大学から、PBC移植後長期経過後の肝機能異常症例で、胆管狭窄が伴ったものの、PBC再発と慢性拒絶反応(CR) の鑑別が問題となった症例、長崎大学から、7月のweb検討会でも供覧された、制御性T細胞療法をうけた、病理学的に非特異的な拒絶の像を呈する症例、の2症例が供覧されました。前者は、グリソン鞘にリンパ球浸潤が強いこと、胆管の消失がみられ、線維化を伴う所見であり、CRとしてはこれまでまったく肝機能状を呈してこなかったことも含めて、PBCの再発の可能性が、より考えられました。後者では、小葉内に炎症細胞浸潤を伴いapoptosisもある、胆汁うったいもあり、門脈域には少し炎症(好中球、リンパ球の浸潤)がある、という状況で、ACRではあるが、炎症の主体が小葉内であり、病理学的には特殊な様相を呈している、AMRの可能性も念頭におくほうが良い、というコメントが羽賀先生から行われました。

ちょうど、病理履修生である、岡山大学の谷口先生と、熊本大学の佐野先生が、京大羽賀先生のところに現地実習に行っている最中に行われた検討会となり、お二人の先生が、緊張のなかに、羽賀先生の前で、長崎大学からのバーチャルスライド供覧をみてコメントを行う、という貴重な機会になりました。

次回は、12月10日(月)の予定です。

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